アスクルの独り勝ちのようにみえるこの業界ですが、アスクルには強力なライルがいます。某有名文具メーカーが母体の会社でアスクルとほぼ同じようなサービスを展開しています。商品も値段もほぼ同じなので比較する人も多いのですが、なぜアスクルのほうがうけているのでしょう。まずアスクルのほうが先にサービスを始めたということが大きいと思います。やはり元祖というのは強みがあります。
アスクルはまた日々新しいことを展開することが上手いということが理由にあげられるのではないでしょうか。巷では何が流行っているのかをリサーチし、即座にアスクルの商品にしていくことをしています。某有名ブランドのコーヒーや家具、食器ひとつとっても今一番流行っている最先端のブランドを揃えています。そのようなブランドがアスクルになら載せてもいいと思えるほどアスクルは高い評価を得ていると考えられます。もちろんそれらのブランドを商品に迎えるにあたり、相当の努力をしていることは間違いないと思われますが。
アスクルがそのように高い評価を得ている理由はオリジナル商品の充実していることが大きいと思われます。こんなものにまでこだわるのかというほど細かい商品にまでデザイン性を追及していることが一般の人がからみてもわかります。そしてそのデザイン性こそがアスクルの価値をあげているといっても過言ではありません。
アスクルと他社との違いは価格や品揃えだけでなく、イメージを上手く利用しデザイナーズブランドさながらの魅力を備えたことがなにより重要だと思われます。そしてそのイメージアップの効果はアスクルの商品を買った企業にも伝染し、「おしゃれな会社」というイメージになることができるのです。最終的にはアスクルの商品を使っている上司までもがおしゃれに見えてくる現象がおこるかもしれません。
アスクルにはこれからもライバルと競合するなかで独自の路線を貫き、また新しいことをしてくれるという期待感があります。先を行くものの宿命ですが、追ってくるライバルがいることがアスクル成長の原動力でもあると思います。アスクルのライバルたちはアスクルを抜かそうとアスクルと似たような戦略をとってくることもあるでしょう。しかしアスクルには焦らず奢らず、今のまま個性的な企業であってほしいと思います。機能プラス「デザイン」というコンセプトを文房具やオフィスに持ち込んだ企業として誇りをこれからも持ち続けてほしいと思います。